極度の人見知り少女・後藤ひとりが、ライブハウス「STARRY」のアルバイトをきっかけに「結束バンド」のメンバーとして青春のロック活動に挑む。下北沢を中心に、東京の様々な実在の場所が物語の舞台として登場する。
「ぼっち・ざ・ろっく!」の聖地は、結束バンド結成の舞台となる東京都世田谷区・下北沢を中心に、金沢八景・江の島(神奈川県)、さらに杉並・御茶ノ水・新宿まで、東京都と神奈川県にわたる25か所に点在する。下北沢は劇中のライブハウスや劇場、商店が実名・準実名で多数登場する密度の濃いエリアで、金沢八景・江の島は第6話以降「八景編」として展開する重要な舞台になる。下北沢エリアはモデルコースとしても歩けるので、まずは下北沢を巡り、余力があれば江ノ電・京急沿線の金沢八景・江の島まで足を延ばすのが無理のない回り方だ。
結束バンドの拠点「STARRY」のモデルとなったライブハウスSHELTER、本多劇場や「劇」小劇場、ヴィレッジヴァンガード下北沢店など、下北沢駅南口周辺に主要ロケ地が徒歩数分の距離に集中する。「かおみせ」のモデル居酒屋こけらや、山田リョウが通う46ma・中華丸長といった飲食店も点在し、聖地巡礼と食事を兼ねやすい。下北沢駅そのものは地下化で姿を変えたため、地上ホーム時代の面影は下北線路街に残るのみという点も踏まえて歩くと発見が多い。
伊地知虹夏と後藤ひとりが出会う第1話の舞台・松ノ木児童遊園(杉並区)は下北沢からやや離れた住宅街にあり、結束バンドの物語の本当の起点といえる場所。御茶ノ水の楽器店街にあるイシバシ楽器では第12話でメンバーが実店舗名のまま新しいギターを購入し、新宿LOFTはライバルバンドの拠点のモデルになった。横浜市鶴見区の白鵬女子高等学校は秀華高校のモデル候補としてファンの間で語られるが、公式な発表はない点に注意したい。
第6話で後藤ひとりが廣井きくりと出会う琵琶島神社、路上ライブの舞台になったステージ状ベンチ、花火を見上げた海の公園まで、金沢八景駅を起点に徒歩で回れる範囲に集まる。地元住民が通る八景橋も街並みの一部として作中に描かれた。「八景」というエリア名が話数タイトルにもなった重要な舞台で、駅・神社・橋・公園の順に歩くと物語の流れをなぞりやすい。
片瀬江ノ島駅の竜宮城のような駅舎から、弁財天仲見世通りのあさひ本店、江島神社の瑞心門・奉安殿、江ノ島エスカー、サムエル・コッキング苑まで、参道を上っていく順路がそのまま作中の巡礼ルートになる。あさひ本店の名物「丸焼きたこせんべい」は実際に味わえる作中グルメとして人気で、片瀬東浜海水浴場沿いを歩く道中の風景も第8話に描かれた。
起点は小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」。金沢八景・江の島エリアへは京急本線・小田急江ノ島線でそれぞれ1時間前後かかるため、下北沢とあわせて1日で回るのは難しく、日程を分けるのが現実的。
通年で楽しめるが、江の島エリアは夏季の海水浴シーズンは大変混雑するため、江島神社や庭園をゆっくり見るなら春・秋がおすすめ。金沢八景の花火シーンを追体験したいなら、地元の花火大会が開催される夏の夜が近い。