第7話に登場する橋
金沢八景駅近くにかかる生活道路の橋。第7話に登場し、金沢八景を舞台とする「八景」編の街並みの一部として描かれる。
金沢八景という地名は、明の禅僧・心越禅師が能見堂から見た景色を、故郷の瀟湘八景になぞらえて漢詩に詠んだことに由来すると伝わる。小泉夜雨、瀬戸秋月などと名付けられた八つの景勝が数えられ、この一帯は江戸時代から景観の地として親しまれてきた。景勝地という響きからは大きな名所を想像しがちだが、実際に土地を歩くと、その多くはごく身近な水辺や坂道であることに気づかされる。 その瀬戸の水辺に近く、金沢八景駅から徒歩8分ほどのところに八景橋がかかっている。観光名所として整備された橋ではなく、地域住民が日常的に渡る生活道路の橋にすぎない。だからこそ、劇的な演出のない金沢八景の日常の街並みを映すのにちょうどよかったのだろう。『ぼっち・ざ・ろっく!』第7話では、結束バンドが金沢八景の街を歩く場面でこの橋が登場し、駅・神社・海の公園と並んで街並みを構成する一部として描かれている。 橋の上から見える瀬戸の水面は、江戸の文人が漢詩に詠んだ景勝ほど大きな眺めではないが、この街に流れる水辺らしさを静かに伝えてくれる。生活道路である以上、地元住民や車両の通行が日常的にあるため、撮影は歩道側から短時間で済ませ、車道に出ないよう注意したい。琵琶島神社やステージ状のベンチと合わせれば、金沢八景を歩いて巡るルートに無理なく組み込める橋だ。何気ない橋の上で立ち止まる時間そのものが、結束バンドが歩いた街の速度に近づく体験になる。
アクセス: 京急本線「金沢八景駅」より徒歩8分