虹夏が飲み物を渡す自販機のシーン
下北沢演劇の一角を担う老舗小劇場。第1・2話で壁面が背景に映り、第5話では店先の自販機が印象的なシーンに使われた。
伊地知虹夏が後藤ひとりに飲み物を手渡す。『ぼっち・ざ・ろっく!』第5話、下北沢の路地に置かれた自動販売機の前で交わされる何気ない一場面の背景に、「劇」小劇場の壁がある。バンドの物語のなかで、ふとした優しさが表れる場面のひとつだ。夜の路地に自販機の光だけが浮かぶ、そんな時間帯の場面でもある。 本多劇場グループに連なる小劇場のひとつで、下北沢が「演劇の街」と呼ばれるようになったそもそもの理由は、徒歩数分の本多劇場の存在が大きいとされる。この一帯には系列の劇場が路地を挟んで点在し、公演の出入りが街の日常の一部になっている。第1・2話でも建物の壁面が背景として映り込んでいる。舞台の看板やポスターが貼られた外壁は、下北沢らしい生活感を無言で伝えてくれる。 稼働中の劇場である以上、公演の始まる時間帯には出演者やスタッフの出入りも増える。自販機は今もそこにある。撮影は通行人や関係者の通行を妨げない位置で短く済ませたい。本多劇場からは徒歩数分の距離にあるため、演劇村を歩いて巡るルートに無理なく組み込める一角だ。夜の下北沢を歩けば、似たような小劇場の灯りがいくつも路地に浮かんでいるのに気づくはずだ。
アクセス: 小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」南口より徒歩5分