山江村ボンネットバス「マロン号」

昭和53年製の保存展示車両

山江村に保存展示される昭和53年製のボンネットバス「マロン号」。肆(第4期)第8話に登場。

『夏目友人帳』肆(第4期)第8話、山里の懐かしい風景の一部として、丸みを帯びたボンネットバスが一台描かれる。それが山江村に保存されている「マロン号」だ。作品の舞台となる、時間の流れがゆるやかな山里の空気を、この一台の古いバスが静かに支えている。画面の隅を通り過ぎるだけの一瞬の描写だが、こうした背景の積み重ねが夏目友人帳という作品の空気を作っている。マロン号は1978年(昭和53年)製で、かつて球磨地域の路線バスとして走った後、現在は山江村内で保存・展示されている。実際に乗車はできないが、当時の地方バスの姿をそのまま伝える車体を、じっくり見学できる。丸みのあるボンネット部分や小さな窓は、今のバスにはない手作りの温かさを感じさせる。聖地巡礼としてこのバスを訪ねる人はさほど多くないが、山江村の淡島神社・淡島阿弥陀堂とあわせて巡れば、作品世界の背景に触れる小さな旅になる。屋外展示のため経年による傷みもあり、無断で車体に登ったり触れたりせず、見学者スペースからにとどめたい。山江村は公共交通の便が薄く、人吉市街から車で約20分というアクセスが基本になる。近くには案内看板も設置されており、地元の歴史資料としての説明が添えられている。

アクセス: 人吉市街から車で約20分。公共交通の便は薄い。

登場シーン

作品

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