「幸福」を冠する駅前の地蔵菩薩
あさぎり町免田西、おかどめ幸福駅前に立つ地蔵菩薩。「幸福」を冠する駅の名にちなむ。参(第3期)第4話に登場。
くま川鉄道おかどめ幸福駅は1989年10月1日、旧国鉄湯前線の転換とともに開業した駅だ。駅は無人だ。「幸福」という駅名は、駅近くにある岡留熊野座神社が古くから「幸福神社」と呼ばれてきたことにちなんでいる。日本に現存する駅で唯一「幸福」を名乗るとされ、県外からも「入場券を持っていると幸せになる」と訪れる人がいる人気の駅になった。駅の郵便ポストは映画『幸福の黄色いハンカチ』にちなんで黄色く塗られており、駅前には町営の土産屋もある。くま川鉄道は人吉市とあさぎり町を結ぶローカル線で、車窓には球磨盆地の田園風景が広がる。駅前に立つ「おかどめ幸福地蔵菩薩」は、この縁起の良い駅名にあやかって比較的新しく建立された地蔵菩薩だ。『夏目友人帳』参(第3期)第4話では、駅前の静かな風景の一部としてこの地蔵菩薩が描かれた。地蔵菩薩は屋外に安置され誰でも参拝・見学できるが、地域の信仰対象であることに配慮し、手を合わせる程度の敬意で接したい。縁起の良い駅名と地蔵菩薩が並ぶこの一角は、作中の静かな駅前描写にちょうど重なる。駅舎自体もこぢんまりとした無人駅で、記念入場券は隣のあさぎり駅や近隣の土産屋で扱われている。地蔵菩薩とあわせて短時間で見学できる規模感だ。くま川鉄道の本数は限られるため、事前に時刻を確認しておこう。日中でも列車が来ない時間はホームが静まり、駅名の縁起の良さとは対照的な、どこか物寂しい風情も味わえる。
アクセス: くま川鉄道「おかどめ幸福駅」下車すぐ。本数が限られるため時刻を要確認。