宮水神社参道のモデルの一つ
高山市街を見下ろす高台に鎮座する古社。地元では「山王様」と呼ばれ、宮水神社の参道のモデルの一つとして気多若宮神社と合わせて語られることがある。
高山の古い町並みエリアから徒歩20分ほど、高山城の城山山麓に鎮座する飛騨山王宮日枝神社は、地元で「山王様」と呼ばれ親しまれている。杉木立に囲まれた長い石段の参道を上ると、街を見下ろす高台からの眺望が開ける。参道は男坂と女坂に分かれ、勾配の緩やかな女坂を選べば足腰への負担を抑えて社殿まで参拝できる。特に空気が澄む晴れた午前中は、参道の杉木立と町並みのコントラストが美しく、境内からは遠く北アルプスの山並みまで望める日もある。
永治元年(1141年)、三仏寺城主・飛騨守平時輔が近江坂本より日吉山王宮を勧請したのが創建とされる。養和元年(1181年)には木曾義仲の兵火で社が焼かれ、ご神体は片野の里に移されて村の産土神となったが、天正16年(1588年)に金森長近の命で現在地へ奉還され、城の鎮護神・国府の産土神として社殿が造営された。
毎年4月14・15日の「山王祭」は「春の高山祭」として日本三大美祭に数えられ、絢爛な屋台(山車)が街を巡行する光景は国の重要有形民俗文化財にも指定されている。10月に行われる桜山八幡宮の「八幡祭(秋の高山祭)」と一対の祭礼として、高山の一年を彩る。「君の名は。」の聖地巡礼では、三葉が暮らす「宮水神社」の参道について、この神社と飛騨古川の気多若宮神社の雰囲気を合成したモデルの一つとして語られることが多いが、あくまでファンの考察・巡礼マップ上の紹介であり、製作側から明言された事実ではない。境内から見渡す高山の家並みは、四季を通じて多くの参拝者・観光客を惹きつけてやまない。
石段は急で長いため、雨天・積雪時は滑りやすく、参拝者の通行を妨げないよう配慮しながら上ること。
アクセス: 高山濃飛バスセンターから徒歩約20分