ラストで三葉が降り立つ駅
JR中央・総武線の駅。映画のラスト、三葉が電車を降りて瀧との運命の再会に向かう場面のモデルとされる。
大人になった三葉が電車を降り、人波に紛れて歩いていく――新海誠監督の『君の名は。』は2016年8月26日に公開され、国内興行収入250.3億円を記録した大ヒット作だ。公開当時は歴代興収の上位に躍り出たが、その後「鬼滅の刃」シリーズなどに抜かれ、現在は日本映画の歴代4位に位置している。このラストシーンのモデルとされるのが、JR中央・総武線の千駄ヶ谷駅である。駅は今も現役だ。1904年8月に甲武鉄道の駅として開設された歴史を持ち、単式ホーム2面2線という地上駅の構造は、2020年の改修でエスカレーターやエレベーター、ホームドアが加わり、今の姿になった。将棋会館が近いことから、構内には将棋にまつわるモニュメントも展示されている。1990年に全面改築された東京体育館は建築家・槇文彦の設計で、2020年東京オリンピックでは卓球競技の舞台にもなった。駅の周辺にはこの東京体育館や国立競技場というスポーツ施設と、神宮外苑という緑地が向かい合い、首都高速の高架が通る都心らしい風景とのコントラストが印象的だ。物語のラストは、須賀神社の石段での再会に向かう一連の流れの一部として描かれており、ファンの間では聖地巡礼の最後に訪れる定番のルートに数えられている。駅周辺は国立競技場でのイベント開催時に大きく混雑するため、イベントスケジュールを確認してから訪ねるのがおすすめだ。改札やホームでの撮影は、他の乗降客の流れを妨げないようにしたい。
アクセス: JR中央・総武線「千駄ヶ谷駅」