小谷寺

第13回で描かれた浅井氏の祈願寺

長浜市湖北町伊部、小谷城の麓にある浅井氏の祈願寺。「豊臣兄弟!」第13回で描かれた浅井氏統治期の信仰の場となった、実在の史跡ゆかりの地。

小谷寺の創建は神亀5年、修験道の聖人・泰澄によるものと伝わり、当初は常勝寺と称していたという。大きな転機は大永4年に訪れる。小谷城を拠点とした浅井亮政が、城下に近いこの地に寺を移し、浅井氏の祈願寺と定めて仏田を寄進したのだ。この時に寺名も小谷寺へと改められ、以後は亮政・久政・長政と続く浅井3代の庇護のもとで、北近江の信仰の中心地としての役割を担ってきた。泰澄は加賀の白山信仰でも知られる人物で、この地域にも複数の霊地を開いたと伝わる。境内に立つと小谷山の稜線がすぐ目の前に迫り、山城と祈願寺が一体だった往時の距離感が伝わってくる。しかし戦乱の時代は寺にも及ぶ。元亀元年の姉川の戦いで一部が焼失し、天正元年の小谷城落城では本尊を除きほぼすべてが灰になったという。再興は豊臣秀吉の命によるもので、文禄2年、僧・勢傳法印が現在地へ寺を移して立て直した。大河ドラマ「豊臣兄弟!」第13回では、浅井長政が織田信長との同盟のもとで北近江を統治していた時期の物語の舞台として、この一帯が描かれている。実際の撮影はスタジオや東日本が中心のため、小谷寺そのものが撮影地というより、物語が描いた出来事が実際に起きた「ゆかりの地」として訪ねる場所だと理解しておきたい。小谷城跡への登山口にも近く、山城を歩く前後に立ち寄りやすい静かな境内だ。現役の寺院として今も地域の信仰を集めているので、見学は静かに行い、本堂への無断の立ち入りは避けること。

アクセス: JR「河毛駅」から徒歩約25分。小谷城跡の登山口に近く合わせて訪れやすい。

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