長浜城跡・豊公園

第18回で描かれた、秀吉が初めて城主となった地

長浜市公園町、豊臣秀吉が初めて一国一城の主となった長浜城の跡地に整備された豊公園。「豊臣兄弟!」第18回で描かれた秀吉の統治の舞台となった、実在の史跡ゆかりの地。

織田信長が浅井長政を滅ぼしたのは1573年(天正元年)。この功によって北近江三郡を与えられた木下藤吉郎、のちの豊臣秀吉は、初めて一国一城の主となり、みずから城を築くことを許された。かつて「今浜」と呼ばれていたこの地を、信長から一字を譯り受けて「長浜」と改め、小谷城の資材や竹生島宝厳寺の修復材まで転用しながら築城を急いだと伝わる。城は天正3〜4年ごろに完成し、琵琶湖の水運を生かした近世城郭の先駆けとされ、秀吉の出世物語における最初の転機を刻んだ土地として位置づけられている。信長の家臣という立場から一国の主へ、その転換点がここにあった。

大河ドラマ「豊臣兄弟!」第18回では、秀吉が長浜城主として統治を始める場面が描かれたが、実際のロケ撮影はスタジオや東日本が中心だったため、ここは撮影地ではなく史実に基づく「ゆかりの地」にあたる。ドラマの筋を離れて訪れても、実際にその出世が刻まれた場所に立てるという意味では、撮影地以上の重みを感じる人も多いだろう。

城そのものは、もう残っていない。跡地は琵琶湖畔の豊公園として整備され、梅と桜の名所として日本さくら名所100選にも選ばれている。園内には太閤井址の石碑が今も残り、かつてここに城があったことを静かに伝えている。石碑への接触は避け、写真は少し離れた位置から撮るのがマナーだ。広々とした園内は湖畔の散策にも向いており、季節ごとに違う顔を見せてくれる。

JR長浜駅から徒歩約10分と近く、黒壁スクエアをはじめとする長浜の町並みまで歩いて回れるため、長浜巡礼の起点として立ち寄りやすい。城下町として発展した長浜の街並みを歩いてから訪れると、秀吉の統治がどれほどこの土地に根を張ったかが実感できる。

アクセス: JR「長浜駅」から徒歩約10分。黒壁スクエアなど長浜の町並みまで徒歩圏内。

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