信長の隠れ岩

第14回・金ヶ崎撤退戦(朽木越え)の逸話地

高島市朽木荒川にある巨岩。金ヶ崎の退き口で命の危機に立った織田信長が、朽木越えの道中で身を隠したという逸話が伝わる。「豊臣兄弟!」第14回で描かれた撤退戦の舞台のひとつ。

高島市朽木荒川の山中に、ひっそりと巨岩が立つ。目立たない岩だ。「信長の隠れ岩」と呼ばれ、1570年(元亀元年)の金ヶ崎の退き口にまつわる逸話が伝わる場所である。 越前の朝倉氏を攻めていた織田信長は、義弟である浅井長政の裏切りによって退路を断たれる危機に陥った。4月30日、信長は撤退を決め、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)を金ヶ崎城の殿軍に残し、自らはわずか十人ほどの供とともに京へ向かう。この時、越前敦賀から京へ抜ける道として選んだのが、朽木谷を通る「朽木越え」だった。地元の領主・朽木元綱の協力を得て、信長は追撃を逃れることができたと伝わる。この巨岩は、その道中で信長が身を隠したとされる伝承地で、地元では古くから語り継がれてきた。 大河ドラマ「豊臣兄弟!」第14回では、この金ヶ崎撤退戦と朽木越えの逃避行が緊迫した場面として描かれている。実際のロケ撮影はスタジオや東日本が中心のため、この岩自体は撮影地ではない。あくまで逸話が伝わる「ゆかりの地」として訪れる場所だと理解しておきたい。歴史の教科書では「金ヶ崎の退き口」として秀吉の殿軍がクローズアップされることが多いが、この岩に伝わる話は信長自身がどう逃げたかという、もう一つの視点を示してくれる。450年以上前の出来事が、山中の一つの岩の名前として今も残っている。 朽木は今も山あいの静かな集落で、公共交通機関はほとんどなく、岩へ至る道も山道である。車での訪問が前提になるうえ、日が落ちると足元が見えにくくなるため、明るい時間帯に訪れること。案内板の類も多くはないので、事前に位置を調べておくと迷わずに済むだろう。国道367号沿い、朽木の集落から車で約10分の距離にある。

アクセス: 国道367号沿い、朽木の集落から車で約10分。公共交通の便はほとんどなく、車での訪問が前提。

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作品

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