hitotose「わたしたち展」会場、明治5年建の無料公開施設
明治5年建築の商家。TV第1期「hitotose」第10-12話で開催される「わたしたち展」の会場として登場し、現在は無料公開されている歴史的建築物。
竹原市本町、製塩業などで財を成した商家が明治5年(1872年)に建てた邸宅。それが旧笠井邸である。竹原の町並み保存地区は江戸時代から製塩業で栄えた歴史を持ち、旧笠井邸のほかにも塩田経営で財を成した商家の建物が軒を連ねている。旧笠井邸はその代表的な歴史的建築物のひとつで、町並み保存地区の指定を受け、いまも当時の意匠がそのまま保たれている。格子窓や漆喰の壁、瓦屋根の重なりなど、竹原らしい商家の造りをそのまま見ることができる。現在は竹原市によって無料公開されており、午前10時から午後4時まで見学できる。『たまゆら』ではTV第1期「hitotose」第10話から第12話にかけて、沢渡楓が仲間たちとともに写真展「わたしたち展」を開催する会場として描かれ、シリーズ第1期の物語を締めくくる重要な舞台になった。展示会場という設定そのままの空間が実在するため、劇中の楓たちの緊張と喜びを想像しやすい。作品を知る人なら、この空間に立つだけで最終話のあの空気を思い出すだろう。町並み保存地区内にあるので、道の駅たけはらや旧日の丸写真館とあわせて徒歩で巡れる。『たまゆら』の舞台探訪では、旧笠井邸から徒歩圏内に他のロケ地も集中しているため、半日程度で主要スポットを巡ることができる。竹原の町並みは映画やドラマのロケ地にもたびたび使われており、『たまゆら』以外の作品を目的に訪れる観光客も少なくない。無料で見られるとはいえ、現存する明治期の建築であることに変わりはない。展示物や柱・壁に触れず、静かに見学するのが基本だ。開館時間外は敷地に入れないため、訪問前に時間を確認しておこう。竹原の町並みをゆっくり歩きながら、150年前の商家の暮らしぶりを想像してみたい。
アクセス: JR竹原駅から徒歩約12分。公開時間10:00-16:00。