劇場版「卒業写真」第2部の結婚式場のモデル
新港橋東詰付近に建つ町並み保存地区の建物。劇場版「卒業写真」第2部で結婚式場のモデルとされ、聖地であることを示すプレートが設置されている。
竹原市本町、新港橋の東詰付近。江戸期の商家町並みが今も残るこの一角に、杏竹館という建物が建っている。JR竹原駅から徒歩12分ほどの距離だ。 『たまゆら』劇場版「卒業写真」全4部作のうち、完結編となる第2部で結婚式場のモデルとされ、シリーズの節目にふさわしい場面の舞台になった。現地には聖地であることを示す認定プレートが設置されており、竹原市が公式に巡礼を歓迎する姿勢がうかがえる。旧笠井邸や旧日の丸写真館とあわせて、徒歩で巡れる位置関係だ。長年にわたって作られ続けたシリーズの完結編にこの建物が選ばれたことは、竹原と作品の結びつきの深さを物語っているだろう。何年もかけて描かれてきた物語の締めくくりが、この一軒の外観に託されている。 建物は現存する私有の建築物であるため、見学と撮影は外観にとどめ、敷地内への立ち入りは避けたい。新港橋を渡る足で、周辺のゆかりスポットもあわせて巡りたい。竹原の町並み保存地区は建物一つひとつが今も生活の場であり、その延長線上にこの建物も建っている。プレートの文字を確かめてから、次の場所へ向かうくらいの巡り方がちょうどいいだろう。 完結までに長い年月を要したシリーズだけに、竹原巡礼の最後にこの建物を訪ねるという回り方もしっくりくる。結婚式場という設定自体、登場人物たちの成長の先を描く場面にふさわしい選択だったのだろう。
アクセス: JR竹原駅から徒歩約12分。新港橋東詰付近。