巡礼の起点、全シリーズ通じて登場する「おかえりなさい」の駅
JR呉線の駅で、「たまゆら」の主人公・沢渡楓が横須賀から移り住んだ竹原の玄関口。OVA・TV第1期「hitotose」・第2期「もあぐれっしぶ」・劇場版「卒業写真」の全シリーズを通じて登場し、駅の光景が「おかえりなさい」を象徴する場面として繰り返し描かれる。
呉線の車窓から瀬戸内の湾が見えてくると、次の停車駅は竹原だ。JR竹原駅は1932年7月10日、三呉線の終着駅として開業し、現在は1面2線の島式ホームを持つ地上駅として乗客を迎えている。2023年の乗車人数は1日あたり578人ほどだ。駅は小さい。だが、この改札こそが『たまゆら』全編を貫く「おかえりなさい」の舞台である。写真好きの女子高生・沢渡楓は、亡き父の故郷であるこの町へ横須賀から移り住み、OVA全4話から16年近い歳月をかけて完結した劇場版「卒業写真」まで、シリーズを通じてこの駅の改札やホームが繰り返し映し出される。駅から徒歩10分の町並み保存地区は、江戸時代後期に塩田業と酒造業で栄えた家並みが1982年に重要伝統的建造物群保存地区として選ばれた場所で、竹鶴酒造をはじめとする古い商家の軒がいまも連なる。竹原市は自治体として聖地巡礼コースの整備やレンタサイクルの用意に力を入れており、駅前の観光案内所では巡礼マップも配布している。ホームでは通学の高校生たちが電車を待つ姿もあり、現役の駅である以上、長時間の撮影で通行を妨げることのないようにしたい。
アクセス: JR呉線「竹原駅」下車。町並み保存地区までは徒歩約10分。