東京から幼い純と蛍を連れて故郷・富良野に戻った黒板五郎が、電気も水道もない廃屋暮らしから開拓を始める姿を描いた国民的ドラマ。フジテレビ「金曜劇場」で1981年に連続ドラマ全24話が放送され、以降'83冬から2002遺言まで8作のスペシャル版が製作された。脚本・倉本聰、主演・田中邦衛。20年以上にわたり四季折々の富良野を舞台に、家族の別れと再生、子供たちの成長を見つめ続けた。配信はFODプレミアムが主要窓口。
「北の国から」の聖地は、富良野市麓郷エリアに集まる保存施設群を中心に、富良野市街・美瑛町まで含めて11か所が点在する。麓郷の3施設(石の家・麓郷の森・拾って来た家)は開館期間・入場料が設定された観光施設で、布部駅は2024年廃線後にファンの手で保存された駅舎という特殊な立ち位置にある。美瑛エリアは富良野とは別の町だが、JR富良野線でつながる隣町として、シリーズ後期のロケ地が点在する。
富良野市街から車で約30分の麓郷エリアには、五郎の石の家・最初の家、麓郷の森(丸太小屋・3番目の家)、拾って来た家という3つの保存施設が集まる。いずれも4月中旬から11月末までの開館で、冬季は積雪のため閉鎖される。入場料は各500円、3施設共通券なら1,200円で、麓郷木材工業(劇中の中畑木材工業のモデル)の外観も同エリアで見学できる。公共交通機関は麓郷線バスのみで本数が少なく、車での周遊が基本。
布部駅は連続ドラマ第1話の舞台だが、2024年の根室本線部分廃線により廃駅となり、現在はファンのクラウドファンディングで保存された駅舎がイベント時のみ公開されている(常時公開ではない)。富良野神社は'98時代の結婚式シーンの舞台で参拝は常時可能、ニングルテラスは雪子の「森のろうそく屋」の舞台で夜間の点灯時間帯が見どころ。八幡丘会館(旧分校)は外観のみ見学できる現役の地域公民館。
美瑛駅・美馬牛駅は'89帰郷で蛍・勇次との別れが描かれた駅で、いずれもJR富良野線の小さな駅。セブンスターの木の坂道は美瑛の丘の景観名所で、ロケ地を示す標識はないため観光地としての訪問になる。富良野市街からは車で1時間前後かかり、美瑛の丘めぐりと合わせた1日の日程が現実的。
北海道内でも公共交通機関の便が限られるエリアが多く、麓郷エリアの保存施設群・美瑛の丘スポットはいずれも車でのアクセスが基本。富良野市街エリアの駅・神社・テラスは富良野駅から徒歩や短時間の移動で回れるが、麓郷・美瑛への移動を含めると1日以上の日程を組むのが現実的。
麓郷の保存3施設は冬季(12月〜4月中旬)閉鎖のため、訪問は4月中旬〜11月末に限られる。美瑛の丘は初夏から初秋にかけての緑・花の時期が最も景観が映える。