「北の国から此処に始る」の碑
連続ドラマ第1話で黒板一家が降り立った駅。脚本家・倉本聰直筆の「北の国から此処に始る」の碑が立つ。2024年の根室本線部分廃線で廃駅となったが、ファンのクラウドファンディングで駅舎が保存された。
東京から来た黒板五郎・純・蛍の三人が降り立つ。連続ドラマ第1話、まだ何もかもが不安げだった三人を迎えた布部駅は、脚本家・倉本聰直筆の「北の国から此処に始る」の碑を今も駅前に残す。あのシリーズすべての起点が、この小さな駅だったことになる。 しかし2024年4月1日、根室本線富良野〜新得間の一部廃線に伴い、この駅は営業を終えて廃駅となった。駅はもう、駅ではない。 取り壊しの危機に立たされた駅舎は、ファンによるクラウドファンディング(目標額約500万円)で買い取られ、保存への道が開かれた。長年のファンにとって、この駅がなくなることは物語の始まりそのものが消えることに等しかったのだろう。2026年4月末には駅舎の一部がプレオープンしたが、常時公開ではなく、公開はイベント開催時に限られる見込みだという。訪れる前には主催団体のSNSなどで最新の公開スケジュールを確認しておいたほうがいい。 屋外に立つ記念碑そのものはいつでも見学でき、廃駅となった今もあの場面を思い出しながら碑の前に立つファンは絶えない。駅がなくなっても、この土地に来る理由は消えていない。碑の前に立つと、40年以上前に放送が始まった物語の重みをあらためて感じる。富良野駅から車で約15分、廃線によって列車でのアクセスはもうできない。
アクセス: 富良野駅から車で約15分。2024年廃線により列車でのアクセスは不可。