劇中「中畑木材工業」のモデル
劇中の「中畑木材工業」のモデルとなった、麓郷市街地で現役営業する木材会社。連続ドラマから各スペシャル版まで繰り返し登場する、シリーズを支えたロケ地の一つ。
五郎の親友、中畑和夫が営む「中畑木材工業」。そのモデルとなったのが、富良野市麓郷市街地で今も営業を続ける「麓郷木材工業」だ。制作協力のクレジットにも名を連ね、連続ドラマから'83冬・'84夏など各スペシャル版まで、シリーズを通して繰り返しロケ地に使われてきた。黒板家を支える中畑家の生活の舞台として、作品全体を支えてきた場所と言える。富良野は林業とともに発展してきた土地で、麓郷木材工業のような製材業者が地域の産業を支えてきた歴史を持つ。麓郷市街地の中心部にあり、ロケで使われた五郎の家が移築されている麓郷の森からも徒歩圏だ。'02年放送の「'02遺言」では舞台が北海道羅臼町にも広がったが、麓郷はシリーズを通じて変わらぬ拠点であり続けた。工場の音が響く。もっとも、あくまで現役で稼働する事業所であることは忘れずにいたい。訪問は外観の見学にとどめ、敷地内への立ち入りや作業車両の通行を妨げる行為、営業に支障をきたす撮影は厳に控えるべきだ。従業員の作業風景を無断で撮影することも避け、公道からの外観撮影のみに限定すること。丸太や製材が積まれた作業場の風景は、劇中で描かれた開拓期の富良野の産業を、そのまま今に伝えている。麓郷の森と合わせて歩けば、五郎の家から中畑家まで、シリーズの舞台を一続きの風景として体感できる。21年にわたって放送された物語の重みを、今も現役で働く製材所の音や匂いが、静かに、確かに裏付けている。
アクセス: 拾って来た家から徒歩圏内。富良野駅から車で約30分。