観光協会設置の「後ろ戸」モニュメント
岩手県山田町、山田湾を望む高台の展望広場。山田町観光協会が設置した「後ろ戸」のレプリカがある記念スポットで、実際の撮影地ではなく地域による公式のファン向け施設。
三陸鉄道リアス線「織笠駅」から歩いて12分、あるいは「道の駅やまだ」から車で3分ほどの国道45号沿いに、山田湾を見晴らす高台の展望広場がある。山田町観光協会が、映画で重要な役割を果たす「後ろ戸」を模したモニュメントや、鈴芽の椅子・要石をイメージした造形物を設置し、公式の記念スポットとして案内している場所だ。観光協会は公式サイト(yamada-kankou.jp)で、鯨と海の科学館や道の駅などの観光施設とあわせてこの展望広場を紹介している。ここは劇中シーンの実際のロケ地ではなく、震災復興と観光振興を兼ねて地域が独自に整備した施設である点を理解して訪れたい。山田町は東日本大震災で陸中山田駅周辺の17ヘクタールが焼失するほどの被害を受けた町で、その後は地盤を3メートル嵩上げし、高さ10メートルの防潮堤で守る形で復興を進めてきた。展望広場から見渡せる山田湾はリアス式海岸特有の入り組んだ地形を持ち、無数の養殖いかだが浮かぶ穏やかな海面から、この町が漁業とともに立ち直ってきた歩みが伝わってくる。海はいつも、そこにある。モニュメントを写真に収めるだけでなく、この町が歩んできた復興の道のりにも目を向けてみたい。駐車場は整備されているが、混雑時は道の駅の駐車場を利用するのが安心だ。
アクセス: 三陸鉄道リアス線「織笠駅」から徒歩約12分