吉田中安全秋葉山常夜燈

第6話 朝雲に呼び出された場所

東八町交差点脇に立つ江戸期の常夜灯。旧東海道と本坂通の分岐点の道しるべで、第6話で朝雲に呼び出される場面のロケ地になった。

文化2年(1805)、東海道吉田宿の東惣門に近い分岐点に、一基の石灯籠が建てられた。火防の神として知られる遠州秋葉山への夜間の目印とし、旅の安全を祈願して灯された秋葉山常夜燈である。以来、この灯籠は場所を変えながら二百年以上、道しるべとしての役目を果たしてきた。昭和に入ってからは二度の大地震に遭う。東南海地震(1944)と三河地震(1945)で相次いで倒壊し、昭和55年(1980)にいったん豊橋公園内で再建されたのち、平成13年(2001)、旧東海道と本坂通(姫街道)の分岐点に近い現在の東八町交差点脇へと移された。震災で崩れても再び建て直され、道の記憶として残り続けている点が、この常夜燈の特徴だといえる。石積みの台座には移設や再建の年代を示す銘が刻まれ、灯籠一つで200年分の街の変化を追える資料にもなっている。石灯籠のそばには解説板が設置されていて、この場所を訪れる人が由来を知る手がかりになっている。『負けヒロインが多すぎる!』第6話では、温水直四郎が朝雲夕に呼び出される場面のロケ地としてこの常夜燈付近が描かれ、豊橋鉄道市内線の電車が行き交う交差点の風景とあわせて映し出された。劇中の温水と朝雲のやりとりを思い返しながら電停に立つと、二百年前の旅人たちが道を確かめた場所と同じ地点に立っていることに気づく。今も街路灯として機能し続ける現役の史跡であり、車の通行量が多い交差点脇に立っている。夜になれば灯籠には現代の照明が灯る。見学や撮影のときは車道に踏み出さず、歩道側から安全を確保すること。電車の音や車の流れに混じって、静かに立ち続ける石灯籠の姿を眺めてみてほしい。豊橋鉄道市内線「東八町」電停からは徒歩1分で着く。

アクセス: 豊橋鉄道市内線「東八町」電停から徒歩約1分

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作品

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