「喫茶ひこうき」の外観モデル
JR「赤羽駅」から徒歩6〜8分、信和ビルにある実在のカフェ。『Tシャツが乾くまで』では劇中の喫茶店「喫茶ひこうき」の外観として使われているが、内部のセットは別に作られている。
JR赤羽駅から歩いて6〜8分、昭和の名残がまだ漂う商店街を過ぎた先、信和ビルの一角にひっそりと構えるのが「Ery's Cafe」だ。赤羽は昼から営業する飲み屋が並ぶ庶民的な町だが、その一角にこうした小さなカフェが混じっている風景も、この街らしい表情のひとつになっている。『Tシャツが乾くまで』の劇中で若者たちが通う喫茶店「喫茶ひこうき」は、この店の外観だけを借りて生まれた架空の空間で、内部の場面は別に組まれたセットで撮影されている。こうした『外観だけを借りる』撮影は多くのロケ地で行われている手法で、実在の店の日常を守りながら架空の空間を成立させる、双方にとって都合のいいやり方でもある。内部は無関係だ。だから店に入っても、画面で見た木目のカウンターや窓辺の席は見つからない。看板の書体や外壁のタイルの質感といった、細部だけが映像の記憶と静かに重なる。外観だけを撮って済ませるロケ地とは違い、Ery's Cafeは普段どおりコーヒーと軽食を出す現役の店で、劇中のイメージとは関係なく赤羽の住宅街で日々の営業を続けている。訪ねるなら一般の客として席に着き、注文をしてから店内を見渡すくらいがちょうどいい。カメラを構えたまま店先に長く立ち止まると、通りを歩く近所の人や店の出入りの邪魔になる。喫茶ひこうきという架空の名前と、実在するEry's Cafeという名前を、頭の中でしっかり分けておくと訪問時の戸惑いも少ない。
アクセス: JR「赤羽駅」より徒歩6〜8分