日南海岸

鈴芽が暮らす港町の風景

物語冒頭、鈴芽が自転車で坂を下りていく港町のモデルとされる日南海岸沿いの風景。油津港や周辺の入江、石垣の坂道など、九州南部特有の海と山の距離感が作中に取り込まれている。

1955年に指定された日南海岸国定公園は、宮崎市南部から串間市の都井岬まで約100kmにわたる海岸線を抱き、青島の「鬼の洗濯板」と呼ばれる波状岩、峠道の先に太平洋が一気に広がる堀切峠、断崖の海食洞に本殿が鎮座する「下り宮」鵜戸神宮など、随所に固有の景観を持つ。沿岸を走る国道220号は通称「日南フェニックスロード」と呼ばれ、フェニックスやワシントンヤシの並木が続く南国情緒あふれる街路樹景観が評価され、1986年に日本の道100選に選ばれている。南端の都井岬には、江戸期に軍馬生産のため放牧が始まり国の天然記念物に指定された日本在来馬・御崎馬が今も自然繁殖しながら暮らし、サンメッセ日南にはイースター島の長老会から世界で唯一許可を得て完全復刻された7体のモアイ像が並ぶ。鈴芽が暮らす港町の風景の参考とされるのは、この国定公園の一部にあたる日南市油津周辺で、リアス式海岸と漁港が点在し、九州南部特有の海と山の距離感が漂う。宮崎駅からJR日南線で1時間半〜2時間、または国道220号を南下する車移動が一般的なアクセスで、青島・堀切峠・サンメッセ日南など複数の景勝地が連なるため、車で1日かけて回るのが現実的だ。港湾の一部は私有地や施設のため立ち入り禁止区画があり、看板や地元の案内に従いたい。台風シーズンにあたる8〜9月は急な天候悪化に注意が必要だ。

アクセス: JR 日南線「油津駅」から徒歩・自転車圏

登場シーン

作品

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