八幡浜港

愛媛上陸のフェリー港

九州から四国へと渡る道中で鈴芽たちが上陸する港のモデルとされるフェリー港。九州・別府方面との航路を持つ現役の港湾で、ターミナルや岸壁の佇まいが作中の旅情と重なる。

明治以降、四国の西の玄関口として栄えてきたのが八幡浜港だ。埋め立てを重ねる拡張事業は八次にも及び、宇和海を望む埠頭には大型フェリーが着岸する姿がいつも見られる。早朝から深夜まで船の出入りが絶えず、規則正しい時間の流れが港全体を包んでいる。現在のターミナルは2022年4月に完成した新しい建物で、その前身は1972年に建てられた「八幡浜観光センター」だった。

宇和島運輸と九四オレンジフェリーが大分県側の二つの港を結んでおり、2019年10月時点の記録では臼杵港線が1日14往復、別府港線は1日6往復と、思いのほか本数が多い航路である。ターミナル内には両社の待合スペースが並び、車両航送を待つトラックや観光バスが列をなす光景も珍しくない。待合室の窓越しに停泊するフェリーの船体が見え、旅情を誘う眺めになっている。映画で鈴芽たちが九州から四国へ渡る場面の参考になったとされるのも、こうした頻度の高い定期航路があってこそだろう。

JR予讃線八幡浜駅からは徒歩20分ほど、バスなら5分で着く。駅から港までの道のりは緩やかな坂が続き、坂の多い港町らしい町並みも楽しめる。港湾施設内には安全上の立入制限区画があり、撮影は旅客ターミナル周辺と岸壁の公道側に留めたい。車を航送するならフェリーの予約は早めに済ませておくと安心だ。潮風が強い日は岸壁に近づきすぎないよう気をつけたい。

アクセス: JR 予讃線「八幡浜駅」から徒歩 20 分 / バス 5 分

登場シーン

作品

関連する聖地