聞き込みシーンの背景の可能性
白壁の土蔵と鯉が泳ぐ用水が続く飛騨古川のシンボル的な街並み。瀧の聞き込みシーンの背景に近いとされる、観光の中心的な通り。
飛騨古川の中心部、白壁の土蔵と黒い格子戸の町家が軒を連ねる通りは、江戸時代から続く商家町の姿をほぼそのまま今に残している。通りに沿って流れる瀬戸川、地元では瀬戸川用水と呼ばれる水路には、千匹ともいわれる大きな鯉が放流されており、白壁とのコントラストが飛騨古川らしい景観を作っている。春、川端の桜が満開になる時期は、白壁・鯉・桜が同時に楽しめる一年で最も人が集まる季節だ。朝の早い時間なら観光客も少なく、水音と鯉の跳ねる音だけが聞こえる静かな時間が味わえる。
『君の名は。』では、三葉を探して飛騨を訪れた瀧が地元の人々に聞き込みをして回る場面がある。この土蔵街の雰囲気が背景に重ねられた可能性は高いとされる。だが断定はできない。単一のカットとして特定されているわけではなく、飛騨古川の街並み全体が、作中の「飛騨」という土地の空気を構成する要素の一つとして参照されたと考えるのが実情に近いだろう。
通りはJR飛騨古川駅から徒歩5分ほどと近く、観光客の往来が絶えない。同時に住民の生活道路でもあるため、道の真ん中に三脚を広げたり、大人数で立ち止まったりせず、通行の妨げにならない位置から眺めたい。
アクセス: JR高山本線「飛騨古川駅」から徒歩5分