現存最古とされる本殿を持つ世界遺産の社
現存最古とされる神社建築の本殿を持ち、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録される古社。第1期・第3期に登場し、宇治神社とあわせて巡礼される定番スポット。
響け!ユーフォニアムの第1期第8話、そして第3期で久美子たちが石段を歩く背景に映り込むのが、宇治上神社の参道だ。宇治神社からさらに石段を上った先に鎮座し、年輪年代測定によって本殿は1060年頃の建立と判明している、現存最古とされる神社建築である。かつては隣接する宇治神社とあわせて「離宮上社」「離宮下社」と呼ばれ、二社一体で祀られてきた歴史を持つ。 祭神は菟道稚郎子命・応神天皇・仁徳天皇の3柱。菟道稚郎子命は応神天皇の皇子で、皇位を巡って兄の仁徳天皇と譲り合った末に自ら命を絶ったという伝承が『日本書紀』に残る人物だ。1994年、「古都京都の文化財」の一部としてユネスコの世界遺産に登録された。境内に湧く桐原水は、宇治七名水のうち今も現存する唯一の水源として知られ、静かな杉木立の中で今も涸れることなく湧き続けている。 拝観は無料だが、本殿・拝殿はいずれも国宝の指定を受けた建造物であり、柵の外から見学し、社殿や備品には手を触れないこと。紅葉や新緑の時期は観光バスの団体客で境内が一気に賑わうため、撮影は参拝者の流れが途切れた瞬間を待つくらいの余裕を持ちたい。宇治神社と続けて参拝するのが定番の順路になっている。石段を登り切った先でふと涼しい風を感じる瞬間こそ、この神社の魅力そのものだろう。
アクセス: 京阪宇治線・JR奈良線「宇治駅」より徒歩12分