うさぎの意匠が随所に残る古社
宇治川東岸の高台に鎮座し、菟道稚郎子命を祀る古社。境内には「みかえりうさぎ」の意匠が随所にあり、複数のシーズンで部員たちが参拝する場面の舞台になった。
宇治上神社への参道の途中、少し高くなった位置に宇治神社は鎮座する。創建の年代は明らかではないが、御祭神の菟道稚郎子命は応神天皇の皇子で、皇位を早く定めて争いを避けるために自ら命を絶ち、兄に位を譲ったと日本書紀に伝わる人物である。悲劇的な逸話を持つ皇子を祀る神社だと知ると、境内を歩く足取りも少し変わるかもしれない。
河内から菟道へ向かう途中で道に迷った際、一羽のうさぎが振り返りながら先導したという伝承から、境内には「みかえりうさぎ」の像や意匠が随所に配される。隣接する宇治上神社とはもともと一体の「離宮明神」として祀られてきた間柄で、二社をセットで巡る参拝者が多い。境内の石段は決して長くはないが、上りきったところで振り返ると宇治川沿いの町並みが見渡せる。
『響け!ユーフォニアム』では第1期第1・7・8話、第2期第1話、第3期第13話と複数のシーズンにわたって北宇治高校吹奏楽部の部員たちが参拝する場面に登場する。参道の石段を上る部員たちの姿が、シリーズを通じて幾度も描かれてきた。
日常的に地元の参拝者も訪れる現役の神社であり、社殿や鳥居に触れたり登ったりせず、静かに見学したい。
アクセス: 京阪宇治線・JR奈良線「宇治駅」より徒歩10分