「暗夜の奇祭」あがた祭で知られる平等院の鎮守社
平等院の鎮守社として知られる古社で、良縁・安産の神である木花開耶姫命を祀る。第1期であがた祭が描かれた場面、第3期にも登場する。
暗闇の境内を神輿が渡っていく「あがた祭」の様子が描かれるのが、「響け!ユーフォニアム」第1期第8話だ。縣神社は創建の年代がはっきりしないものの、古代の地方統治単位「県」に由来する社と見られ、平安時代中期の1052年、藤原道長が別業を平等院として整えた際に鎮守として位置づけられたと伝わる。以来、平等院と一体の信仰圏を築いてきた古社である。境内に足を踏み入れると木々の間から差し込む光が石畳を照らし、都会的な喧騒からは切り離された時間が流れる。祭神の木花開耶姫命は良縁・安産・子授けの神として信仰され、毎年6月5日から6日にかけて営まれるあがた祭では境内の明かりをすべて消し、暗闇の中を神輿が渡御する。この珍しい神事は「暗夜の奇祭」と呼ばれ、宇治を代表する祭の一つになっている。第3期第5話にも祭の様子が再び描かれ、シリーズを通じて宇治の空気を伝える場所として使われてきた。平等院や宇治橋からも徒歩圏内で、宇治巡礼のルートに無理なく組み込める立地の良さも巡礼者にはうれしい。境内は日常的に地元の参拝者が訪れる現役の神社なので、参拝マナーを守りたい。祭の期間中は多くの人出で賑わうが、それ以外の日は参拝者も少なく、静かに境内を歩ける時間帯の方がむしろ長い。
アクセス: 京阪宇治線「宇治駅」より徒歩8分