秩父公園橋

通称「秩父ハープ橋」・劇場版冒頭にも登場する斜張橋

旧秩父橋の約2km上流の荒川に架かる斜張橋で、通称「秩父ハープ橋」。塔が2本平行に立つ形が特徴で、劇場版の冒頭にも登場するが、逆Y字型の塔を持つ秩父橋・旧秩父橋とはよく混同される、別の橋なので注意したい。

劇場版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(2013)の冒頭に登場する斜張橋、というと多くの人がメインビジュアルと同じ橋を思い浮かべるが、実はそれは誤りだ。ポスターや代表的なカットに使われたのは下流にある秩父橋・旧秩父橋で、この秩父公園橋は別の橋である。同じ「あの花」の聖地として並んで語られることが多いが、実際に立って見比べると印象はかなり違う。

見分け方は塔の形にある。秩父公園橋は2本の塔が平行に立ち、ケーブルは左右対称に張られている。一方の旧秩父橋(現道路橋)は逆Y字型の塔からケーブルが非対称に集まる構造で、遠目にはよく似ているぶん混同されやすい。羊山公園の「見晴らしの丘」から市街地越しに見える大きな橋は、たいていこの秩父公園橋のほうで、旧秩父橋自体は河岸段丘の下にあって見えにくい。丘の上に立って両方の橋を探してみると、その違いが実感としてわかる。

構造はPC2径間連続斜張橋とPC3径間連続ラーメン箱桁橋の組み合わせで、斜張橋部分の支間長は195m。1991年7月に着工し1994年3月に開通した当時、この支間長は日本最長を記録し、1993年度には土木学会田中賞とプレストレストコンクリート技術協会賞をあわせて受賞している。通称「秩父ハープ橋」の名の通り、ケーブルが並ぶ姿は確かに竪琴を思わせ、夕暮れ時には空を背景にその線がいっそう際立つ。

車道に架かる橋のため、撮影は歩道の上から、交通の妨げにならない場所で行うこと。秩父鉄道秩父駅から徒歩約15分、西武秩父駅や秩父駅からの路線バスも利用できる。混同しやすい2本の橋をあえて両方歩いてみるのも、この土地の聖地巡礼らしい楽しみ方だろう。

アクセス: 秩父鉄道「秩父駅」より徒歩約15分(西武秩父駅・秩父駅からの路線バスも利用可)

登場シーン

作品

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