第2話 なでしこが野クルに入部する校舎
2017年に閉校した旧・身延町立下部小中学校の校舎。作中の「本栖高校」および野クル部室のモデル地で、通常は校舎内非公開だが年1回のファン企画「本栖高校文化祭」時のみ内部が公開される。
かつて下部小学校・下部中学校としてそれぞれ独立して運営されていた校舎は、2004年の合併で身延町が誕生したのちも下部・常葉地区の学校として存続していたが、統合により2017年に閉校し、現在は町が管理する遊休施設になっている。舞台は廃校だ。第2話でなでしこが野外活動サークルに入部し、校庭でテントを組み立てるシーンをはじめ、物語の学校パートの大半がこの校舎をモデルにしている。周囲は山あいの静かな集落で、校門の前に立つと、なでしこたちが放課後に部室へ向かった坂道の空気がそのまま残っているように感じられる。校舎内部は通常立ち入りができないが、ファンコミュニティが主催する「本栖高校文化祭」が例年開催され、その日に限って教室や部室が一般公開される(2025年は5月10日に開催)。最寄りはJR身延線・甲斐常葉駅から徒歩約10分。近隣にある曹洞宗の金龍山常幸院が来訪者向けに無料駐車場を開放しているため、車で訪れる際はそちらを利用したい。文化祭の日以外は、敷地に立ち入らず校庭の外周から眺めるにとどめるのがマナーとされている。統合前の校名がそのまま「本栖高校」のモデルという設定に重なるのは、実在の学校統合の歴史と物語の設定が静かに響き合っているようで興味深い。廃校となった校舎を地域とファンが協力して大切に扱っている点で、この場所は珍しい聖地の一つだと言えるだろう。訪れる際は、山あいの旧学区の空気を感じながら歩いてみたい。文化祭当日以外は校舎に近づけないため、事前に開催日を確認してから訪問の計画を立てたい。少子化に伴う統合は身延町周辺の山間校にも共通する近年の事情で、この校舎はその記録が形として残る貴重な例でもある。
アクセス: JR身延線「甲斐常葉駅」より徒歩約10分