季節外れの雪に気づく、逃避行中の3人
池袋駅北側を東西に結ぶ地下通路。逃避行中の帆高・陽菜・凪が、通路の出口から見上げた空に季節外れの雪が降っていることに気づく場面の舞台になった。
正式名称は「雑司が谷隧道」。1925年(大正14年)に開通した、池袋駅の北側で東西を結ぶ歴史あるトンネルである。1986年2月の改修時、地元商店街振興組合の協力によって「ウイロード」という愛称が付けられた。W(西口)とE(東口)を結ぶ道、そして多くの人が通る「We(私たちの)道」という二重の意味が込められている。豊島区南池袋一丁目に位置し、2017年からは再生事業が進められ、2018年3月には天井画の制作も始まった。総額およそ3億6千万円を投じた事業で、路面の改善や壁面の装飾も併せて行われている。100年近い歴史を持つ通路が、こうして現在まで姿を変えながら使われ続けている。劇中では、警察から逃げる帆高・陽菜・凪の3人が、通路の出口の坂を見上げた瞬間、季節外れの雪が降っていることに気づく。坂の上からはオリエント池袋やドン・キホーテ池袋駅西口店、そして豊島清掃工場の煙突が見える構図が背景に描かれ、池袋という街のディテールがそのまま切り取られている。最寄りは池袋駅北口またはメトロポリタン口。通路内は自転車や歩行者の往来が多い生活道路のため、撮影の際は通行の妨げにならないよう気をつけたい。雪が降っていなくても、坂を見上げた瞬間の構図は今でも再現できるはずだ。今は天井画が設置され、当時のロケ地探訪だけでなく、公共空間として生まれ変わった通路そのものを見る目的でも訪れる価値がある。「私たちの道」という愛称の意味が、まさに三人が連れ立って歩くこの場面と重なって見えるのも、聖地巡礼としての面白さの一つだろう。地下通路のため天候に関係なく歩けるので、雨の日の池袋観光の合間に立ち寄るのにも向いている。
アクセス: 池袋駅北口またはメトロポリタン口から徒歩数分