新婚旅行シーンの舞台
伊豆・修善寺温泉の旅館。第6話、みくりと平匡の新婚旅行シーンの舞台として登場する。
伊豆最古の温泉地とされる修善寺温泉。独鈷の湯や竹林の小径といった散策スポットにも近い修善寺川のほとりに、全29室の旅館「宙SORA渡月荘金龍」が建つ。渓流沿いという立地そのものが、この宿のもうひとつの魅力になっている。木造建築と和の趣を活かした館内、渓流沿いの露天風呂が特徴とされ、公式サイトでも本作のロケ地として紹介されている。 『逃げるは恥だが役に立つ』第6話、この旅館は契約結婚として始まった関係にありながら「新婚旅行」に出かける、みくりと平匡のシーンの舞台になった。旅行という名目でありながら、二人の間にはまだ夫婦としての実感が伴っていない、その微妙な距離感が丁寧に描かれた。まだ本当の夫婦になれていない二人のぎこちなさと温かさが同時に描かれる、シリーズ中盤の重要な回である。 契約という建前と、少しずつ生まれていく本物の感情。その揺れをこの宿の静かな空気が受け止めていたのだろう。渓流の音が響く露天風呂につかりながら、二人がどんな会話を交わしたのかを想像してみたくなる。露天風呂から見上げる空は、日常の喧騒から二人を切り離す時間を作り出していたのかもしれない。全29室という落ち着いた規模感も、二人だけの時間を過ごすには好条件だったに違いない。 営業中の旅館のため、館内や部屋の撮影は宿泊者としての利用が前提になる。外観であれば温泉街の通りから見学できる。伊豆箱根鉄道の修善寺駅からバスで約10分、徒歩でも約12分の距離だ。竹林の小径を抜けた先に見えてくる旅館の灯りも、修善寺らしい風情を添えている。修善寺という土地全体が、契約から本物へと向かう二人の心情の変化を静かに包み込んでいたようにも思える。
アクセス: 伊豆箱根鉄道「修善寺駅」よりバス約10分・徒歩約12分