「ちむどんどん」メインビジュアル・OP背景の生活道路、住民への配慮必須
沖縄本島・本部町備瀬に広がる、樹齢100年を超えるフクギの木々が続く並木道。NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」のメインビジュアルやオープニング映像の背景に使われた、住民の生活道路でもある集落。
本部町備瀬の集落には、樹齢100年を超えるフクギの木々が約1万本、防風林として立ち並ぶ。沖縄本島北部・本部半島の先端近くに位置し、目の前には備瀬崎の海が広がる。台風や強い日差しから家々を守るために植えられたこの並木は、そのまま集落の生活道路として今も使われており、木漏れ日の下に琉球の伝統的な家並みが続く、沖縄を代表する景観のひとつになっている。NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』ではメインビジュアルやオープニング映像の背景として使われ、比嘉暢子ら4兄妹が育った故郷・やんばるの原風景を象徴する場所として描かれた。作中では歌子の運動会特訓シーンの舞台にもなっており、朝ドラのロケ地としても知名度の高い聖地の一つだ。人気の高まりとともに観光客が住宅の敷地内に立ち入ったりウェディング撮影を行ったりする被害が問題化し、地元では一部でウェディング撮影を断る対応を取った経緯もある。聖地巡礼として訪れる際は、並木道の中を通る住民の生活道路であることを踏まえ、住宅の前で立ち止まって撮影しない、大声を出さない、私有地には絶対に入らない、早朝や深夜の訪問は避けるといった配慮が欠かせない。行き方は那覇市街からは車で1時間ほどで、備瀬集落入口に駐車場が整備されている。『ちむどんどん』は沖縄の本土復帰50年を記念して放送された連続テレビ小説で、本部町を含む沖縄本島北部の各地がロケ地として登場する。備瀬のフクギ並木はメインビジュアルに使われたこともあり、聖地巡礼としてだけでなく沖縄の伝統的な集落景観そのものを体感できる場所として、放送終了後も訪れる人が絶えない。ただし写真映えする景観として人気が高まったぶん、そこに実際の住民の暮らしがあることを、訪れる誰もが忘れてはならない。
アクセス: 那覇市街から車で約1時間。備瀬集落入口に駐車場あり。