夜叉神峠

第9話 リンが冬季通行止めに遭遇する峠

標高1770m、南アルプス山塊への登山口にあたる峠。冬季は南アルプス街道が通行止めとなり、麓の芦安地区から先はアクセスが限られる。

第9話、「私の屍を越えてゆけキャンプ」に向かっていたリンは、夜叉神峠で冬期通行止めに行き当たる。下山してきた登山者からほうじ茶を勧められる、シリーズらしい人と人の距離の描写がここで生まれた。ソロキャンプを好むリンが、この場面で初めて知らない誰かの親切に助けられるところに、物語の呼吸が見える。 標高1770mの夜叉神峠は、北岳をはじめとする南アルプス連峰への主要な登山口で、展望台からは間ノ岳・北岳など「白峰三山」が一望できる。南アルプス街道は6月下旬から11月上旬までの夏季のみ路線バスが運行され、それ以外の期間は麓の芦安地区で車を止め、徒歩で向かうことになる。この冬季閉鎖こそが、劇中でリンが直面した通行止めの現実そのものだ。夜叉神ヒュッテの駐車場は100台までで、満車時は下流側の市営芦安駐車場を使う。峠からさらに足を延ばせば、南アルプスの主稜線を望む北岳への登山道が続いており、キャンプだけでなく本格的な登山の起点にもなっている。 峠の名は、この山域に住んだとされる夜叉神という鬼神の伝承に由来するとされ、古くから山岳信仰の対象地でもあった。積雪期にリンが遭遇したような通行止めは、山を甘く見てはいけないという作品からのメッセージでもある。積雪期の入山は装備なしでは危険なため、無理な立ち入りは避けたい。峠道は舗装されているものの急なカーブが続くため、車で向かう場合も速度には注意したい。下山後は芦安温泉郷に立ち寄れる。

アクセス: 南アルプス市営芦安駐車場から夜叉神峠登山口までバス運行(夏季限定)、冬季は徒歩または車で夜叉神ヒュッテ駐車場まで

登場シーン

作品

関連する聖地