名古屋城下のレトロ庁舎
名古屋城の南に建つ名古屋市役所。帝冠様式の重厚な庁舎で、VIVANT第2話・第5話のロケ地として登場する。
名古屋城の南、三の丸の官庁街の一角に瓦屋根を載せた重厚な庁舎がそびえる。名古屋市役所本庁舎は1933年(昭和8年)、昭和天皇の御大典奉祝記念事業として竣工した、和風の意匠と近代建築の技術を融合させた「帝冠様式」の代表例だ。設計は建築設計競技で選ばれた平林金吾の案をもとに、名古屋市建築課が実施設計を行った。地上5階、地下1階、塔屋5階建ての鉄筋鉄骨コンクリート造で、中央にそびえる塔屋と左右対称の外観が官庁建築らしい威厳を放ち、隣接する愛知県庁本庁舎と対をなす景観を三の丸エリアに形づくっている。庭園を含む敷地全体は名古屋城の外堀沿いに広がり、天守閣とあわせて眺められる位置関係にある。堀越しに眺める天守閣と庁舎の組み合わせは、名古屋の都市景観を語る際に欠かせない一枚になっている。庁舎前の広場は待ち合わせやイベントの拠点としても使われ、市民生活に根づいた場所でもある。
戦前の庁舎建築の名作として評価され、隣の愛知県庁本庁舎とともに1998年に国の登録有形文化財に登録された。竣工から90年以上を経た現在も増築や改修を重ねながら現役の行政庁舎として使われ続けている。VIVANTでは第2話・第5話の2話にわたってこの市役所がロケ地として使われ、物語の重要な局面を彩った。
現役の行政庁舎であり庁舎内は業務エリアのため、見学は外観にとどめ、来庁者・職員の通行を妨げないように配慮すること。地下鉄名城線「市役所駅」から徒歩約5分。
アクセス: 地下鉄名城線「市役所駅」から徒歩約5分