ゆかりの図書館
日田市上城内町にある市立図書館。江戸時代の私塾「咸宜園」の創始者・広瀬淡窓の名を冠し、諫山創氏ゆかりの図書館として聖地巡礼マップに掲載される。
日田市上城内町、咸宜園跡から歩いてすぐの場所に、日田市立淡窓図書館は立っている。名は江戸時代の儒学者・広瀬淡窓(1782-1856)にちなむ。淡窓が文化2年(1805年)に開いた私塾「咸宜園」は、身分を問わず門下生を受け入れ、80年間でおよそ4800人が学んだという、江戸時代でも最大級の規模を持つ塾だった。咸宜園は明治30年(1897年)に閉校したが、跡地は昭和7年(1932年)に国の史跡に指定され、2015年には「近世日本の教育遺産群」の一つとして日本遺産にも認定されている。日田駅から図書館までは、咸宜園跡や豆田町の古い町並みを眺めながら歩ける道のりだ。図書館の建物自体は落ち着いた佇まいで、静かな読書スペースが広がり、観光地というより地域の学びの場という空気が強い。館内の閲覧室からは中庭の緑が見え、静かに読書できる工夫がされている。図書館は、原作者・諫山創氏が幼少期に通っていたという縁から、作者ゆかりの図書館として日田市の公式聖地巡礼マップに掲載される記念スポットのひとつだ。館内には作者のサインもある。日常的に地域の住民や学生が利用する学習の場でもあるため、館内では私語を控え、他の利用者の閲覧や学習の妨げにならないよう静かに過ごしたい。開館時間や休館日は日田市の公共施設の運用に準じるので、訪れる前に最新の情報を確認しておくといい。
アクセス: 日田市中心部、JR 久大本線「日田駅」から徒歩約 15 分