渡具知ビーチ

兄弟の秘密基地とキノコ岩

沖縄県読谷村の海岸。奇岩「キノコ岩」で知られ、THE FIRST SLAM DUNKでは宮城兄弟の秘密基地やシャトルラン特訓の舞台として複数のシーンに登場するとされる。

読谷村の西海岸に広がる渡具知ビーチは、1609年の薩摩軍侵攻で今帰仁に続いて本格的な上陸があったと伝わる浜であり、1945年4月1日にはアメリカ軍が沖縄本島に上陸した地点の一つにもなった、沖縄の歴史の転換点をいくつも見てきた海岸だ。隆起サンゴ礁が波と風に削られてできた「キノコ岩」と呼ばれる奇岩群が、静かな浜に不思議な景観をつくっている。波打ち際に立つと、遠浅の海が沖まで続いているのがよくわかり、走り込みの舞台として選ばれた広さの理由も見えてくる。THE FIRST SLAM DUNKでは、幼い宮城リョータと兄ソータが誰にも邪魔されない2人だけの秘密基地として岩場周辺を使うシーンや、成長したリョータが海岸を全力で走り込むシャトルラン特訓のシーンに使われたと考えられており、劇場版のロケ地考察をまとめた複数のサイトで一致して紹介されている。日本国内の劇場版ロケ地としては、沖縄本島でも特に有力な候補地とされる場所だ。潮が引いた干潮時にはキノコ岩の根元まで歩いて近づけ、砂に足を取られながら岩の間を進む感覚は、劇中のリョータの疾走とは対照的な静かな時間を与えてくれる。ただし岩の表面は滑りやすく、サンゴで足を切る危険もある。素足での岩場への立ち入りは避け、マリンシューズを履いていくのが賢明だろう。隣接する泊城公園には駐車場とトイレが整っているが、観光地化が進んでいないぶん夕方以降は照明が少ない。日没後の訪問は避けたい。ゴミは必ず持ち帰り、地元の漁業関係者の作業を妨げないこと。夕方には空と海が同じオレンジ色に染まり、劇中の穏やかな時間と重なる瞬間がある。歴史の重みと、宮城兄弟の何気ない時間が同じ浜に重なっている場所だ。

アクセス: バス停「渡具知」から徒歩約10分、沖縄自動車道「石川IC」から車で約20分

登場シーン

作品

関連する聖地