矢向駅

仁菜の自宅の最寄駅

JR南武線の小さな駅。行政上は横浜市鶴見区に位置するが、川崎・新丸子と地続きの生活圏で、主人公・井芹仁菜が上京して暮らす部屋の最寄駅として作中に登場する。

JR南武線の各駅停車だけが停まる矢向駅は、1927年3月9日、南武鉄道の川崎〜登戸間開通にあわせて開業した。行政上の所在地は横浜市鶴見区だが、駅の北半分は川崎市幸区にまたがっており、川崎・新丸子と地続きの生活圏を形づくっている。行政区分と実際の生活圏がずれるこの土地の性格は、熊本から上京してきた仁菜が最初に感じる、東京の街の分かりにくさを暗示しているようにも読める。南武線のこの区間は各駅停車しか止まらないため、乗り換えなしで都心に出るには時間がかかる立地でもある。 駅前には小ぶりのロータリーがあり、南側の踏切を渡った先に個人商店の並ぶ商店街が続く。この静かな駅前風景は、成瀬巳喜男監督の映画『めし』(1951年)のロケ地にもなった土地だ。『ガールズバンドクライ』第2話では、熊本から上京した井芹仁菜が暮らす部屋の最寄駅として描かれ、複数の考察サイトが仁菜の生活の起点として一致して挙げている。新丸子駅や武蔵小杉駅の賑わいとは対照的な下町の空気が今も残り、地方から出てきた仁菜の孤独感を静かに映す舞台にもなっている。仁菜がこの駅を最初に選んだのは、都心から少し離れた静かな場所を求めていたからかもしれない。 撮影は改札前や駅前広場にとどめ、住民や利用客の通行を妨げないようにしたい。

アクセス: JR南武線「矢向駅」

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