連絡通路が登場するコンサートホール
川崎駅西口直結のコンサートホール。パイプオルガンを備えた大型ホールで知られ、駅とをつなぐ連絡通路が作中に登場する。
2004年7月1日に開業したミューザ川崎シンフォニーホールは、2011年3月11日の東日本大震災で天井の仕上材の大部分が客席に崩落する被害を受け、約2年にわたって休館を余儀なくされた。ホールは静かに眠っていた。復旧費は約18億7000万円にのぼり、マグニチュード7クラスの地震でも天井が崩れないよう耐震補強を加えたうえで、2013年4月1日に再開している。震災から2年での再開は、被災した文化施設の復旧例としても大きな出来事だった。震災の傷を抱えながらも短期間で再開できたのは、川崎という街にとってこのホールが単なる音楽施設以上の意味を持っていたからだろう。
ワインヤード型の1997席のホールにはパイプオルガンを備え、国内外のオーケストラが定期的に公演を行う本格的なクラシック音楽の拠点になっている。『ガールズバンドクライ』では第1話、川崎駅とミューザ川崎を結ぶ連絡通路のシーンとして登場し、駅前の再開発された都市景観を印象づける場面に使われた。バンドという物語の主題とは対照的な「本格クラシック音楽の殿堂」がすぐ隣にあるという川崎の街の重層性を、この連絡通路のワンシーンから感じ取れる。駅前再開発の象徴であるミューザ川崎と、若者たちのバンド活動を描く物語が同じ通路で交差する構図も見どころの一つだ。
駅直結の公共通路部分は誰でも通行できるが、通勤動線でもあるため長時間の撮影や占有は避けたい。JR「川崎駅」西口から徒歩3分。
アクセス: JR「川崎駅」西口より徒歩3分