東扇島東公園

フェス会場のロケーション

東京湾の埋立地・東扇島にある広大な海浜公園。作中では野外フェスの会場として登場し、バンドの大きな転機を描くシーンの舞台になっている。

倉庫と物流施設が立ち並ぶ工業地帯の中に、唯一といっていい海浜公園がある。川崎港の埋立地、東扇島の先端近くに広がる砂浜と芝生広場が東扇島東公園だ。公共交通機関は路線バスのみという、川崎の中でも独特な立地にある。それでも一歩公園に入れば、東京湾に向かって視界が開け、埋立地であることを忘れさせるような開放感が待っている。 晴れた日には対岸の工場群やコンテナ船が行き交う様子まで見渡せ、川崎という土地が港湾都市であることを実感させる眺めでもある。『ガールズバンドクライ』第11話では、この対照的な景観を活かすように、野外フェスの会場としてこの公園が登場した。トゲナシトゲアリにとって大きな転機となるライブシーンの舞台であり、工業地帯の只中に不意に開ける海と空の広がりが、物語の転換点にふさわしい舞台になっている。フェス会場という設定でありながら、実際の公園には常設のステージや施設があるわけではなく、あくまで開放的な芝生と砂浜の広さそのものが舞台になっている点も興味深い。 商業施設がほとんどないため、訪れるなら飲食物を持参しておくのが賢明だろう。海風が強い日も多く、砂浜エリアでは強風や高波に注意したい。公園自体は無料開放の公共空間で、撮影の際は他の利用者への配慮を忘れないようにしたい。隣接する東扇島西公園まで足を延ばせば、川崎港の産業景観と海辺の開放感を一日で味わえる。バス便のみという立地ゆえに、訪問には時間の余裕をもったスケジュールを組んでおきたい。 埋立地という土地の性質上、この公園には自生した森や古い建物のような時間の積み重ねはない。だが、それゆえに視界を遮るものがなく、東京湾を正面から受け止めるような開放感が生まれている。作中でトゲナシトゲアリが大きな転機を迎える舞台に、こうした「何もないからこそ広い」場所が選ばれたことは、彼女たちが積み重ねてきたものの少なさや、これから何を積み重ねていくかという物語のテーマとも響き合っているように感じられる。倉庫群の合間を抜けてこの公園にたどり着くまでの道のりそのものが、工業都市・川崎の別の顔を知る時間にもなるはずだ。

アクセス: JR「川崎駅」東口よりバス便のみ(徒歩でのアクセスは推奨できない距離)

登場シーン

作品

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