水戸城跡の旧庁舎
水戸城跡に建つ茨城県庁の旧本庁舎。歴史的建築を活用した庁舎で、VIVANT第8話終盤のロケ地として登場する。
VIVANT第8話終盤、物語がクライマックスへ向かう場面のロケ地として使われたのが、水戸城三の丸跡に建つこの庁舎周辺だ。1930年(昭和5年)、建築家・置塩章の設計、竹中工務店の施工で竣工した鉄筋コンクリート造3階建ての近世ゴシック様式の建物で、当時は茨城県のシンボルとして親しまれた。天守を思わせる塔屋を戴いた重厚な外観は、県庁舎建築としては全国的にも珍しい部類に入る。 1999年(平成11年)に県庁の主要機能が水戸市笠原町の新庁舎へ移転した後、耐震補強と復元工事が行われ、昭和29年に増築されていた4階部分は撤去、図面をもとに塔屋がセメント板とタイル張りで復元されて往時の姿を取り戻した。現在も一部部局が業務を続ける現役の行政施設で、庁舎前の道を挟んで旧水戸藩の藩校・弘道館や水戸城跡の史跡が広がり、堂々とした洋風建築と城下町の名残が入り混じる、水戸の歴史的な官庁街の一角を成している。周辺は水戸城跡の整備が進み、土塁や堀跡など中世城郭の遺構を歩きながら回れる区画も増えている。庁舎内部は非公開のエリアが多いため、見学は外観・敷地周辺にとどめること。JR「水戸駅」からバスで10分程度、「三の丸庁舎前」下車。弘道館・水戸城跡とあわせて徒歩で巡るのに適した距離感で、駅から歩けば城下町の高低差を体感しながら三の丸へ入ることになる。庁舎そのものはロケ地としての紹介より、明治以降の茨城県政の歴史を伝える建築として訪れる価値が大きい場所だ。
アクセス: JR「水戸駅」からバスで約10分、「三の丸庁舎前」下車