湊斗と春尾先生が出会った行きつけの居酒屋
成城学園前駅から徒歩3分、路地裏の隠れ家居酒屋。湊斗と春尾先生(風間俊介)の行きつけの店として、二人が出会い言葉を交わすシーンに使われた。
成城学園前駅から徒歩3分。老舗そば屋・増田屋と軒を連ねる路地裏に、創業20年を超える居酒屋「成城裏市場 萬福」がある。下町的な一角にひっそり構える、隠れ家のような店だ。表通りの賑わいからは想像しづらい、路地一本入った先の静かな空気がこの店を包んでいる。 ドラマ『silent』では、湊斗(鈴鹿央士)が勤める特別支援学校で手話を指導する立場の春尾先生(風間俊介)と、この店の座敷で酒を交わす場面が描かれた。教師と生徒に近い関係だった二人が、酒の場を通じて対等な人間同士として向き合っていく過程を支える場所であり、湊斗が紬への複雑な感情を打ち明けるきっかけにもなっている。店主の根津は春尾の行きつけで、飲食店で使える手話を常連の春尾から教わってきたという設定も、この店に温かみを添えている。教える側・教わる側という関係が、店では静かに逆転する。 現役の居酒屋として夜間に営業しているため、訪問は通常の飲食利用が前提になる。撮影目的だけの入店や、他の客の迷惑になる長時間の撮影は控えたい。店内や他の客が写り込む撮影は、必ず店の許可を得てから行うこと。教師と教え子という関係を越えて言葉を交わす、静かな時間の重みをこの店で感じてみたい。座敷に上がって注文を済ませたら、あとは店の空気をゆっくり味わう程度の距離感がちょうどいいだろう。 成城という土地自体が、都心から少し離れた落ち着いた住宅街として知られる。学校帰りに立ち寄るような距離感の店ではなく、あえて路地に分け入って探すからこそ辿り着ける場所だ。ドラマを見返してから訪れると、湊斗と春尾がこの座敷でどんな距離感で語り合っていたか、じわりと実感できるはずだ。
アクセス: 小田急小田原線「成城学園前駅」より徒歩3分