「八十八橋」のモデル、虎杖と釘崎の戦闘の舞台
竜の口渓谷にかかる橋。第1期第22話、虎杖悠仁と釘崎野薔薇が呪胎九相図「壊相・血塗」と戦う「八十八橋」のモデルとされる。
竜ノ口渓谷に橋がかけられたのは1931年のことで、当時は軍用道路としての吊り橋だった。標高差およそ70メートルの断崖を跨ぐこの橋は、1965年4月に鉄筋コンクリート造へと架け替えられ、現在の姿になった。仙台市青葉区川内と太白区長町を結び、仙台城跡や東北大学、宮城教育大学へ向かう主要な通り道としても機能している交通の要でありながら、渓谷の深さゆえに投身事故が相次いだ歴史も持ち、今は高さ2メートルのフェンスと有刺鉄線が橋の両側に張られている。橋は今も現役だ。『呪術廻戦』第1期第22話では、虎杖悠仁と釘崎野薔薇が特級呪霊「呪胎九相図」の一体・壊相と血塗を相手に戦う「八十八橋」として描かれ、渓谷にかかる橋という地形の特徴がそのまま一致することから、仙台の聖地巡礼で八木山橋が特定された根拠になっている。地下鉄東西線「八木山動物公園駅」から徒歩約20分という立地も、作中の郊外的な雰囲気とよく重なる。橋の中央あたりに立てば、フェンスの向こうに竜ノ口渓谷の深い緑と、遠く仙台市街のビル群まで見渡すことができ、観光地としての一面も確かにある。秋には渓谷一面が紅葉に染まり、橋そのものが仙台随一の紅葉スポットとして紹介されることもある。隣接する八木山動物公園を訪れる家族連れの姿も多く、聖地巡礼とは違う目的の人々と行き交う場所でもある。訪れる際に気をつけたいのは、この場所が景勝地であると同時に、今も現役で使われている生活道路だという点だ。フェンスに近づいての撮影は控え、訪問は日中の明るい時間帯に限りたい。橋の歴史的な背景を踏まえた、敬意ある行動を心がけるべきだろう。
アクセス: 仙台市地下鉄東西線「八木山動物公園駅」より徒歩約20分