伊豆大学の外観モデルとされる老舗ゴルフリゾート
1936年開場の老舗ゴルフリゾート。「ぐらんぶる」の主人公が通う「伊豆大学」の外観モデルとされる、富士コース・大島コースの2コースを持つ宿泊併設施設。
伊豆急行線「川奈駅」から車で5分ほど、伊豆半島東海岸の岬に広がるゴルフリゾートが川奈ホテルである。実業家・大倉喜七郎が英国滞在中に感銘を受けたスコットランドの保養地・グレンイーグルズホテルを手本に構想したもので、伊豆に買い入れた広大な土地は乗馬用の牧場として整備するはずだったが、溶岩台地が不向きだったためゴルフ場に姿を変えたという経緯を持つ。1934年の丹那トンネル開通で熱海方面からのアクセスが改善したことも、コース再開や本館建設を後押しした。東急の五島慶太がホテル前への駅設置を提案した際、大倉がこれを断ったという逸話も残る。
1936年(昭和11年)12月6日に開業した本館は、南スペインの建築を思わせる意匠で、客室棟やダイニングのどこからでもゴルフコース越しに太平洋を望めるよう軸線をずらして設計されており、2016年2月25日に本館と別棟「田舎家」が国の登録有形文化財に登録された。現在は西武・プリンスホテルズワールドワイドが運営し、「日本クラシックホテルの会」にも名を連ねる。コースは2つあり、「富士コース」はC.H.アリソン設計で1936年開場、世界ゴルフ100選にも選ばれた宿泊者専用コースで、キャディー付き徒歩プレーのみを守る。1928年開場の「大島コース」はカート乗り入れ可で日帰りプレーもできる。
「ぐらんぶる」では、主人公・北原伊織が通う架空の「伊豆大学」の外観モデルとされ、1期第4話冒頭にこのホテルに近い建物の外観が描かれた。物語の舞台である伊豆の大学というイメージが、実在するリゾート施設の姿と重なる場面だ。
川奈ホテルは現在も宿泊者・プレー客専用の営業施設で、ホテル館内やコース内には関係者以外立ち入れない。見学・撮影は正面玄関へ続く公道沿いからの外観にとどめ、宿泊者やプレー客の通行を妨げないようにしたい。
アクセス: 伊豆急行線「川奈駅」より車で約5分