庫裏・鐘楼門が県重要文化財、郷土館併設
白川郷にある寺院。庫裏と鐘楼門は岐阜県の重要文化財に指定され、郷土館も併設されている。
明善寺は、岐阜県大野郡白川村荻町にある浄土真宗の寺院で、白川八幡神社の記録によれば1748年に現在地へ移されたと伝わる。境内の庫裏(くり、僧侶の居住・調理スペース)と鐘楼門は、合掌造り建築の中でも大型のものとして知られ、岐阜県の重要文化財に指定されている。鐘楼門は合掌造りの建物に鐘楼を組み合わせた珍しい構造で、白川郷の中でもここにしか見られない意匠として知られている。庫裏は合掌造りの建物で、内部には白川郷の生活用具や農具などを展示する「明善寺郷土館」が設けられ、有料で見学することができる。屋根裏に上がると、急勾配の茅葺き屋根を支える太い梁や、養蚕に使われた空間の構造を間近に見ることができ、合掌造り家屋の建築的な仕組みを学べる貴重な機会にもなっている。白川郷・荻町の合掌造り集落は1995年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された、住民が現在も実際に暮らす生活の場であり、明善寺もその集落の中心部近くに位置する、地域の信仰を支える現役の寺院である。「ひぐらしのなく頃に」の舞台・雛見沢村のモデルとされる白川郷の中でも、大型の合掌造り建築の実例として集落景観を特徴づける建物のひとつになっている。見学の際は郷土館の公開時間・入館料を確認したうえで、境内では静かに行動し、寺院としての宗教的な場であることに配慮すること。周辺の合掌造り家屋の多くは住民の私有地であるため、明善寺の敷地外に無断で立ち入らないよう注意したい。
アクセス: 荻町集落中心部、白川八幡神社近隣