飯能市街を望む標高195mの低山、聖地巡礼の出発点
飯能市街地に近い標高195mの低山。あおいが再び登山に挑む第1話・第2話の舞台となった、シリーズ屈指の定番聖地。現在も山中には十六羅漢の石像が残り、名の由来を伝える。
天覧山は、埼玉県飯能市の市街地からほど近い場所にそびえる標高195m(山頂標識では197m)の低山で、江戸時代には将軍徳川綱吉の生母・桂昌院が息子の病気平癒を願って十六羅漢像を奉納したことから「羅漢山」と呼ばれた歴史を持つ。1883年(明治16年)4月18日、明治天皇がこの山の山頂から陸軍の演習を統監したことにちなみ、「天覧山」という現在の名がついた。山頂までは整備された遊歩道が続き、小さな子どもでも気軽に登れる手軽さから、飯能市を代表するハイキングスポットとして親しまれている。『ヤマノススメ』では、登山が苦手な少女・雪村あおいが幼なじみの倉上ひなたに誘われて再び山に挑む第1話・第2話の舞台となり、物語全体の出発点にあたる山として描かれた。飯能市は2013年度から「アニメを活用した地域振興」を市のイメージアップ戦略の一つに掲げ、聖地巡礼マップの作成やラッピングバスの運行、スタンプラリーなどを通じて作品を公式に受け入れてきた。山自体は自然公園として誰でも自由に入山できるが、雨天後は登山道が滑りやすくなるため、動きやすい服装と靴で訪れることが望ましい。現在も山中には、桂昌院が奉納した十六羅漢の石像が残っており、「羅漢山」と呼ばれた時代の名残を今に伝えている。天覧山から先の登山道を進めば、続けて多峯主山への縦走も無理なくできるため、シリーズを通じて初心者向けの入門コースとして繰り返し取り上げられている山だ。麓の飯能駅からのアクセスの良さも、家族連れや初めての登山者が最初の一歩を踏み出しやすい理由になっている。
アクセス: 西武池袋線「飯能駅」から徒歩約20分、または飯能河原経由で徒歩約15分